『SREの知識地図』の著者を招いてお送りするSREの旅 Road2を開催しました

『SREの知識地図』の著者を招いてお送りするSREの旅 Road2

どうもどうも my-ztです。

先日、『SREの知識地図 - SREの旅 Road2』のオンラインイベントを開催しました。

今回のオンラインイベントでは、SREの知識地図 第2章著者である @chaspy_さんをゲストに お招きし、信頼性の定義(SLI/SLO)についてパネルディスカッションを行いました。

本ブログでは、そのオンラインイベントの一部(ほんの一部)を簡単にご紹介します!!

1. SLOは「判断の指標」である

近藤さんが担当された第2章は、SLA/SLO/SLIといった用語の定義から、エラーバジェットの活用、導入プロセスまでを網羅しています。

イベント冒頭、近藤さんはSLOの重要性について 「信頼性と機能開発のバランスにおけるジレンマを解消する指針」 ということを話していました。

かつてのSREの文脈では「エラーバジェットが尽きたら開発ストップ」という厳格なルールが注目されがちでしたが、現在では「状況に応じた行動を選択するための判断材料」として扱うモダンな考え方が主流になっており、本章にもその思想が反映されています。

2. 現場の「疲弊」から始まったSLO導入

パネルディスカッションでは、近藤さんが実際にSLOを導入した際のエピソードが語られました。導入のきっかけは、局所的なエラー発生時に明確な判断基準がなく、現場が都度対応し疲弊していたことだったそうです。

「どこを目指せばいいかわからない」という不安を取り除くためにSLOが必要だったとも話しており、当時の導入プロセスにおける学びとして、以下のポイントが共有されました。

  • パイロットチームでの成功体験

    • いきなり全体に導入するのではなく、小さなチームで先行導入し、成功事例を作ってから広げたことが有効だった。
  • 認知負荷を下げる:

    • エンジニアが自然にSLOを意識できるよう、「ダッシュボードで見られる」という可視化を徹底し、アクセスのハードルを極限まで下げた。

また、「今、当時に戻れるならどうするか?」という質問に対し、近藤さんが「組織が大きくなると合意形成が難しくなるため、もう少しトップダウンで進めても良かったかもしれない」と振り返っていたのが印象的でした。

3. 運用フェーズとAIの活用

運用が軌道に乗ると、開発チーム内でも「SLO未達=異常」という認識が当たり前になっていき、もしSLOが守れない場合は、「値が厳しすぎるので緩和する」か「原因を調査して改善する」かの二択であり、このサイクルを回すことこそが運用の本質ということも話されていました。

また、話題のAI活用については、「価値判断や合意形成といった本質的な難しさは人間が担うべき」としつつも、以下の領域でAIがサポーターになるとの見解が示されました。

  • CUJ(クリティカルユーザージャーニー)の候補出し
  • SLIの選定サポート
  • レポートの自動生成

などなど『SREの知識地図 - SREの旅 Road2』の一部をご紹介しました。

これから「SLI/SLOを導入したい」「SLI/SLOの見直しタイミングの勘所」など、アーカイブ動画の中でヒントが見つかるかもしれません。

続きはこちらから〜👇

🎥 アーカイブ動画はこちら

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終わりに

引き続き、本を読むだけでは伝わらない各章の著者の思いを伝えていきたいと思います。

(👉SREの旅はまだまだ続きますよ〜)

ちなみに・・・次回の『SREの知識地図 - SREの旅 Road3』は2025年12月22日(月) 19:30〜開催します!

📅 イベント詳細・参加申し込みはこちら

次回は、SREの知識地図 第三章を執筆された @ryota_hnk さんをゲストにお招きし、モニタリングやオブザーバビリティについて深掘りしていきます!!!

今年最後の「SREの旅」、年末年始のサービスの信頼性向上のための気づきや学びがあるかもしれませんので是非ご参加ください〜🙏

【イベントレポート】 アーキテクチャConference 2025出展レポート

こんにちは、Waroomのセールスを担当している山田です。

2025年11月20日(木)から2日間にわたり開催されたアーキテクチャConference 2025に協賛し、Topotalはブース出展を行いました。 実は、このイベントの直前には CloudNative Days Winter 2025 にも参加しており、連日の出展で体は少々お疲れモードでしたが、それ以上に学びと手応えを得ることができました。 本記事では、イベントの熱気ある様子とWaroomブースで様々な役割の方々よりいただいた現場の課題についてご報告させていただきます。

イベント概要

アーキテクチャConference

アーキテクチャConference 2025は、アーキテクチャの構想・判断・構築に関する幅広い知見を共有することを目的としたイベントです。多角的な視点から設計判断への理解を深める場として企画され、設計のなぜ?、大規模システムのどうやる?、そしてリーダーの考えという視点から多岐にわたるセッションが展開されました。

参加されたエンジニアの皆様が、日々の業務で活用できる判断軸と実践ノウハウを持ち帰るための、学びの熱量に満ちた2日間となったのではないでしょうか。

会場レポート

イベントは、朝早くの羽田空港での開催にもかかわらず、朝一のキーノートから大変な賑わいを見せました。特に技術本の著者が登壇されたキーノートは盛況で、講演後には著者本人との会話やサインを求める人だかりができ、大盛況でした。

また、他のセミナーも、講演後に登壇者と参加者が直接知見を共有できる場が設けられており、そこでも長い列ができ、活発な議論が交わされていました。技術や知見に対する参加者の強い学習意欲が、会場全体を熱気に包んでいたのが印象的です。

にぎわい

一方、ブースエリアでは目玉景品がPS5という巨大ガチャのスタンプラリーが実施されており、スランプラリーをきっかけに、みなさんが真剣に情報収集していたのも印象的でした。

Topotalブースの取り組み

今回、Waroomはセッション登壇はなかったため、ブースにてインシデントマネジメントSaaS「Waroom」のデモを中心にご案内しました。Topotalとしては、ファインディさま主催のカンファレンスへのイベント参加は初となります。

お立ち寄りありがとうございます

今までの技術コミュニティ系のイベントとは違い、今回は大企業からスタートアップ企業まで幅広いお客様にブースにお立ち寄りいただきました。特にこれまで接点の少なかったお客様やエンタープライズ領域のお客様からも、具体的なインシデントマネジメントの課題を詳しくお聞かせいただく貴重な機会となりました。

Waroomをご利用いただくことで、これらの課題が業務改善や組織改革に繋がる可能性についてお話しさせていただきました。また、インシデント対応の現場で必要となる機能のご要望も多数いただき、今後の開発を検討する上で大変有意義な機会となりました。

今までにない新しいお客様とのお話ができ、Waroomが解決すべきSREの課題の幅を再認識できたという意味で、非常に価値のあるイベントでした。

まとめ

アーキテクチャConference 2025は、Waroomが目指す「つらいインシデントをなくす」が業界や企業の規模を問わず、多くのSREチームにとっての課題であることを再認識させてくれたイベントでした。

ブースにお立ち寄りいただき、貴重なお時間を割いてくださった皆様、本当にありがとうございました。

✍️ 「SREをはじめよう:第二章」〜営業の学習記〜

はじめに

こんにちは、Topotalの宮里my-ztです。

前回は「SREをはじめよう:第一章」について、自身初のブログを掲載しました。

blog.topotal.tech

今回は、第二章についてブログにまとめていきますが、少しだけ私ごとの話をさせてください。

11月上旬、2泊3日富士山周辺(山中湖)へ家族キャンプに行ってきました。

(単純に「近くで富士山が見たいから」という理由で、年に数回は富士山周辺へキャンプへいきます)

富士山周辺だけあって朝方の気温は0度近く、霜が降りるほど非常に寒かったです。

また、今回のキャンプは天候にも恵まれ3日間とも富士山を拝むことができ、非常に良い思い出となりました。

(2日目の早朝、勾配がきつめの階段を登って撮った富士山がとても綺麗だったので、その写真をアップします)

紅富士ぽい

個人的な話は一旦ここまでにして、今回も営業視点で「SREをはじめよう:第二章」を読んでの学びをブログとして発信していきます。

📚営業視点で響いた「SREの心構え」3選

私の中で「営業の仕事にも通じる」かもという部分がいくつか出てきたので、紹介していきます。

1. 何よりも「顧客重視の姿勢を貫く」

これは、第一章に続き、最も強調されている心構えだと感じました。

システムがエラーなく正常に動いていること(システム的な信頼性)がSREのゴールではなく、あくまでも対利用者(顧客)目線で、快適にサービスを利用できているか に重きを置く、という姿勢です。

「信頼性はコンポーネントではなく顧客視点から計測される」という言葉が特に印象的です。

営業がどれだけ良い対応をした・良い提案をしたと思っていても、顧客視点での提案でなければ「期待値以下」となる可能性が高く信頼は得られません。

SREも営業も、「お客様の快適な体験」という一点で評価される。この共通認識を持つことの重要性を再認識しました。

2. 「他人事」ではなく「オーナーシップ」

SREの心構えのもう一つの側面は、「オーナーシップ(強い所有意識)」を持つことです。

「私の担当じゃないから知らない」ではなく提供サービスが顧客影響を及ぼす状況であれば、それを解決するために動くという姿勢です。

営業という職種は、お客様との関係を深めていく特性上、業務が「属人化」しやすい傾向にあります。

もし、他のメンバーが担当するお客様から緊急の指摘や相談があったとき、自身の担当ではないからと「他人事」として対応できなかったらどうなるか….

極端な話ですが、チームとして、そして会社全体としてオーナーシップの意識が欠けていると認識されかねません。そしてこの意識の欠如こそが、お客様からの「信頼性」に直結する大きなリスクとなりえます。

つまり、営業であっても「自分の担当だから」という枠を超え、チーム全体で顧客の信頼を守り抜く姿勢こそが、SREが説く「オーナーシップ」は、現代のビジネスに求められているのではないでしょうか。

3. 「エラー、失敗から学ぶ」

「SREはエラーをシグナルとして扱い好む」という心構えは、個人的にはあまりない感覚です。

失敗に対して、真っ先に思うことは「やってしまった」という感情です.....

ですが、SREはエラー(失敗)が出たことを「システムがどのように機能したか?」を学ぶためのシグナルとして捉え半ば歓迎するぐらいの考え方に非常に感銘を受けました。

営業のシーンにおいても、顧客対応や顧客提案で失敗することはあります。ですが、その失敗を「個」としてではなく「なぜ失敗したのか」「どうすれば次は成功するか」をチーム全体で学び、次に活かす。この考え方は、SREの「システムをより強固にするための学び」と同じベクトルにあると感じました。

ただし、これはあくまで「お客様が快適なサービスを利用できている」という大前提の下での話であり、エラーの許容とお客様影響はバランスを考えるべきかと思います。

💡まとめ

顧客視点を貫き、失敗を恐れず学び、サービスに対する強いオーナーシップを持つ。この心構えは、お客様の信頼を基盤とする営業という仕事にも、そのまま活かすことができる普遍的な価値観でした。私の技術知識習得は道半ばですが、まずはこの「心構え」を営業活動に落とし込み、お客様の真の課題を理解し、自信を持って提案できるレベルに成長していきたい。

⏭️次回予告

次回は 「SREをはじめよう_第三章:SREの文化」 についてです。

タイトルからして非常に難しそうではありますが、まずは読んでみての所感と非エンジニアである営業の私にも共通する「SREの文化」があるのかを意識してアウトプットしてみます!