はじめに
こんにちは! Topotalのkenta_hi です。
このブログは、6月4日に行った Waroom Meetup #1の開催レポートについて書きます。 想定している読み手は次のとおりです。
- Waroom Meetup #1に参加した方に向けて、Topotalがどんな思いで開催したのか知りたい人
- Waroom Meetup #1に参加できなかった方に向けて、どんなイベントの雰囲気だったか知りたい人
それでは、始めます!
Waroom Meetup#1を開催しようと思った背景
Webサービスの広がりとともにSREが普及し、さまざまな企業のSREの活動内容は勉強会やイベントを通じて発信され、SREの活動のプラクティスを知る機会が増えました。
Topotalのメンバーも発信を行っています。
その中でインシデントレスポンスの領域だけは、各社が模索しながら改善を進めておりプラクティスの共有が徐々に増えてきたものの、発表の場がまだまだ少ないと感じていました。
インシデントレスポンスを共有する場が少ないのは、インシデントレスポンスの特性にあると思います。 過去は障害が起きないこと・起こさないことが重視されていましたから、ネガティブな発信になってしまう可能性があります。また、そのシステムごとの背景もあるため、仔細な説明が難しいのではないでしょうか。
しかし、昨今ではSREのプラクティスが浸透しエラーバジェットの概念が理解されたことで、インシデントの取り扱いが変わってきました。 こういった背景とTopotalはSREコミュニティへの貢献を1つの軸として活動していることも相まって、イベントを開催することに至りました。
Waroom Meetup#1 の内容
今回は第1回ということもあり、すべてのセッションを招待制で行いました。社内で登壇いただきたい方の候補をあげ、発信している情報を確認しました。
そこから考えた今回のテーマは、インシデントレスポンスの始め方から改善のプラクティスを集めることにしました。
この理由は、これからインシデントレスポンスを始める方にも、すでにインシデントレスポンスのツールを使っている方にも有益な情報になると考えたからです。また、インシデントマネジメントSaaSを展開するWaroomとも適していました。
このテーマにぴったりなWaroomを導入と共にインシデントレスポンスの整備をしたLuup @gr1m0hさん、内製Slack Appでインシデントレスポンスの改善を進めている10X @sota1235さんのおふたりにお声がけしました。
おふたりの発表資料は、インシデントレスポンスを現場で実践したとても興味深い内容でした。
資料は以下のURLからご確認いただけます。
Luupの開発組織におけるインシデントマネジメントの変遷 @gr1m0h
内製したSlack Appで頑張るIncident Response@Waroom Meetup #1 / Incident Response with Slack App in 10X @sota1235
ほかには、SREに関する論文の紹介を@yuuk1tさんに共有いただきました。
#SRE論文紹介 Detection is Better Than Cure: A Cloud Incidents PerspectiveV. Ganatra et. al., ESEC/FSE’23
Microsoftがアラーティングに対して実地で調査して問題提起した内容になります。解説をいただきながら、共有いただくとより理解が進みました。このような論文紹介は、定期開催してもらいたいなぁ〜と思っています。
最後は、TopotalからWaroomの開発秘話と今後のアップデートについて@nari_ex から共有しました。
Waroomの開発モチベーションと今後のロードマップ / Waroom development motivation and roadmap
「つらい」インシデント対応を無くすというワードがいいなと、私は思っています。
インシデントがなくなることはありませんが、言語化した課題(質と量、連携の課題)は解決できる問題です。
この課題が少しでも減っていくことで、インシデント対応から学びを得られる機会が増えていくと私は信じています。
最後の懇親会は、皆さんが思い思いに交流できていたように見えました。お酒を飲みながら、Waroomのデモをつまみに話が盛り上がったり、開発秘話を話したり、お互いの仕事の悩みを共有したりしていました。その後、2次会には14名の方が参加し、より深い話ができたのではないかと思います。
人と人とのつながりを生み出せたと感じ、開催して良かったなと思える瞬間でした。
次回にむけて
みなさま、アンケートにお答えいただき、いろいろなご意見をいただきました。アンケートの内容も加味しWaroomMeetup#2 を企画していきたいと思います。 次回は、今回できなかった公募の発表も募集したいと考えています。インシデントマネジメントの活動の知見がある方は、ぜひお声がけください。 次回の開催は、2024年9月〜10月頃の開催を予定しています。
最後に
イベントを運営するぞ!に注力しすぎて、Blogに載せられるような写真がない問題が深刻ですね。みんなで最後に集合写真撮るかとかできなかったのが個人的にはちょっと悲しいです。
次回は、司会進行かフォトグラファーをアサインしようと思っています。