こんにちは。CEOの@nari_exです。2024年以降、一番おいしかった食べ物は岩崎農園のとちあいかです。
Topotal(トポタル)はSREを主軸にした会社であり、国内でも有数のSREカンファレンスであるSRE NEXTには毎年積極的に参加しています。前年に引き続き、今年も多岐にわたって活動することができました。この記事では、カンファレンス当日のTopotalの活動をざっくりお伝えしたいと思います。
ブース出展
今年もGOLDスポンサーとして協賛し、ブース出展を行いました。ブースでは、Topotalが提供するインシデントマネジメントSaaSのWaroom(ワルーム)のグッズの配布とデモによる機能紹介を行いました。
また、来場者アンケートを集計したところ、インシデントマネジメントに関するツールがまだまだ普及していないこと、ドキュメントの自動生成とトレーニング機能について多くの期待が寄せられていることがわかりました。
この他にも、デモ後のディスカッションを通じて、オンコール機能への関心が全体的に高いこと、Waroomの既存機能にまだまだ改善点があることも認識できました。
カンファレンスが行われた2日間ともブースは大盛況となり、今年もたいへん貴重な意見をたくさんいただくことができました。ありがとうございます。フィードバックをもとにWaroomをよりよいプロダクトにしていきたいと思います。
スポンサーLT
GOLDスポンサーの特典として、スポンサーLTの機会をいただいたので、CTOの@rrreeeyyyが「An Efficient Incident Response Training with AI」というタイトルで発表を行いました。
この発表の前半では、インシデント対応のむずかしさに言及し、その1つの解決策であるインシデント対応訓練の実践には多くのコストがかかる問題を指摘しています。
そして後半では、課題の解決策として「AIを活用したCost-Effectiveなインシデント対応訓練」を提案した上で、Waroomのインシデント訓練機能とより発展的な訓練のアイディアを紹介しています。
補足: Waroomではインシデント訓練機能として、サービスのコンテキスト(システム構成やサービス特性)を加味して訓練シナリオを自動生成する機能とシナリオに基づいたロールプレイ型の訓練をSlack上で進行する機能の2つを提供する予定です。
Waroomは単に効率化するためのツールではなく、使い続けることでインシデントマネジメントを漸進的に改善できるツールにしたいと考えています。その一手として、Topotalは発展途上である訓練領域の課題に着手し、インシデント対応の民主化を後押しするための機能を考案しました。
本LTが好評だったこともあり、ブースではトレーニング機能のデモ依頼をたくさんいただき、良いフィードバックを得ることができました。
来年のSRE NEXTでまたブース出展ができれば、今年のようになにか良い発表ができればと思っています。
セッション
Topotalからは @rrreeeyyy、@yuuk1、@nari_exの3名がセッションやパネルディスカッションを行いました。
セッション: 工学としてのSRE再訪
Topotalのテクノロジアドバイザーであるyuuk1さんによる発表です。SREに関する学術的な専門知識を踏まえた上で、未発見課題へつながる問いについて考察を深める本講演は、ベストスピーカー賞を受賞したことからもわかる通り、すばらしい発表でした。当日参加されていない方はぜひご覧ください。
資料
ブログ記事
セッション: 組織的なインシデント対応を目指して〜成熟度評価と改善のステップ〜
本記事の著者である私の発表資料です。SRE as a Serviceの担当SREとWaroomのPdMを兼務する日々の過程で生まれた「インシデントレスポンスを段階的に改善するための道標はないだろうか」という悩みに対して、インシデントレスポンスの成熟度モデルを構築しながら対処した経験や知見を発表しました。
本発表の背景や裏話などはまた別の機会に書きたいと思います。不運にもyuuk1さんの発表時間帯と丸かぶりしてしまった本セッションでしたが、おかげさまで会場もほぼ満席でAsk the Speakerでは時間いっぱいまでディスカッションを行うことができました。
資料
インシデントレスポンスの成熟度評価
パネルディスカッション: SREの技術トレンド2024
@katsuhisa__、@rrreeeyyy、@yuuk1、@deeeet の4名によるパネルディスカッションです。
Waroomのブースが大盛況だった影響で私は参加できなかったのですが、立ち見が出るほど盛り上がったようです。
オフライン限定の北野 勝久 さん、rrreeeyyyさん、yuuk1さん、deeeetさん によるパネルディスカッションは、立ち見が出るほどの盛況です#srenext #srenext_c pic.twitter.com/8O5YMMQFVj
— SRE NEXT (@srenext) 2024年8月4日
感想
今年のSRE NEXTも非常に楽しかったです。それがなにより良かったと思っています。今回、私は参加者・スピーカー・ブース担当者の3つの立場で関わりましたが、いずれも不自由なく目の前のことに集中することができました。懇親会も大盛りあがりでしたね🍺
運営のみなさま、SREコミュニティのみなさま、すばらしいカンファレンスをありがとうございました。
まとめ
Topotalは今年もさまざまなシーンでSRE NEXTに参加・貢献しました。その結果、TopotalやWaroomをより多くの人に知っていただくよい機会になりました。本記事では大きく取り上げていませんが、COOの@kenta.hiがSRE NEXTのCo-Chairを務めたこともコミュニティに対する大きな貢献の一つでした。
これからもTopotalはSREを主軸にしたスタートアップとして、Site Reliability Engineeringを加速させるサービスの提供はもちろん、コミュニティへの貢献も積極的に行いながら、業界の発展に貢献していきたいと思います。
今後ともTopotalをよろしくおねがいします🙏
最後に
おかげさまで、カンファレンス直後からさまざまな企業さまからWaroomのトライアルのお申し込みやデモの依頼をいただいています。この記事を読んでご興味が湧きましたら、以下のリンクから気軽にリクエストをしてください。
また、TopotalではSRE as a Serviceをともに提供するSREやWaroomを開発するバックエンドエンジニア(Ruby on Rails)を募集しています。SREのプラクティスを用いて世の中の開発・運用の現場を一緒に変革していきましょう。ご応募お待ちしております。