こんにちは Topotal CDO の @sawa-zen です!
弊社のサービスの SRE as a Serviceは、サービスが立ち上がってから何年もの間、専用のロゴが存在しませんでした。しかし、サービスが成長し、登壇やイベントなどでサービスの広報を行う機会が増える中で、ロゴがないことで困る場面が頻繁に発生するようになりました。 そこで、ロゴを作成したのですが、その過程を社内に共有した内容をこちらのブログでも公開したいと思います。
SRE as a Service とは
株式会社TopotalのSRE as a Serviceは、一つの企業にフォーカスし、現場で生じる開発・運用の課題をダイレクトに改善するサービスです。内製化を前提に、SREに関するコンサルテーションとエンジニアリングを提供し、お客様のSREチームや開発チームの中で協力して、事業成長に必要な仕組みの導入支援を行います。
モニタリング、インシデント管理、SLI/SLO、ポストモーテム、テスト・リリース、セキュリティ、キャパシティプランニング、トイル削減など、SREの幅広い領域をカバーしています。
デザインコンセプトの発見
ロゴ制作にあたって、まず弊社代表の高村へのヒアリングを通じてサービスのMissionを深掘りしました。その結果、以下のような理想的なイメージが浮かび上がりました:
目指すべき姿(Mission)
- DevOpsフィードバックループが加速し、サービスやアプリケーションの成長スピードも比例して伸びて欲しい
- あるべき姿に近づいて、信頼性とVelocityが最適化されて欲しい
- 完全自動化された世界への憧れ(「永久機関最高」「自動化されているものが目に見えてわかる様」)
sawa-zenが抱くイメージ
高村とのヒアリングから見えてきたのは、「DevOpsのフィードバックループというサーキット上を走るお客様のプロダクトが『安全』に『速く』回るための支援をする」というコンセプトでした。
このコンセプトを踏まえて、私は2種類のお客様パターンを想定しました
- 明確な課題はないがSREを実践したい → 悪路になっている場所を探して議論して道を作る
- 明確な課題があるがリソースがない → ダッシュ板を設置して同じ場所で何度も加速できるようにする
凸凹で走りづらかった開発・運用から、整備され走りやすくなり一部は加速できるほど自動化されているイメージです。
共通点の発見
両者の共通点として見えてきたのは: - DevOpsのフィードバックループが回り続ける - 疾い・速い・早いインパクト
なぜ「青」を選んだのか
最初に暖色パターンと寒色パターンの2つの方向性で検討を行いました
- 暖色パターン:オレンジから赤へのグラデーション
- 寒色パターン:ライトブルーから紫へのグラデーション
色はほぼ完成段階でなやんでいたので画像は終盤のものです。
最終的には寒色パターン(青色)を採用しました。実は最後まで暖色パターンと寒色パターンのどちらにするか非常に悩みました。そこで社内でアンケートを取ったところ、圧倒的に青色への支持が多かったため、寒色パターンに決定しました。
結果として、青色の方がエンジニアリングサービスらしいギークな雰囲気を醸し出すことができ、良い選択だったと思います。SREという技術的なサービスの特性にも青色がよく合っていると感じています。
ロゴタイプは?
SREaaSの文字部分については、以下のコンセプトで設計しました:
- SREaaSによって綺麗に補装されたサーキットをイメージ
- お客様のプロダクトがSREaaSによってつながく回り続けて欲しいという願いを込める
- ぬかるみにハマったり、コースト外に出ることはプロダクトの信頼性を落とすことにつながる→信頼性を表現
- 横に細く立てに太い線を使い横方向にスピード感を感じるようにデザイン
レーシングカーが走るサーキットのイメージを参考に、信頼性とスピード感を両立させたタイポグラフィを目指しました。
シンボルマークになぜ「ダッシュ板」を選んだのか?
シンボル部分は「ダッシュ板」をイメージして制作しました:
- TopotalのSREによるエンジニアリングの象徴
- 同じ作業は加速して行えるようになって欲しいという願いを込める
- ダッシュ板がどんどん増えていくことでフィードバックループのサイクルを回る時間をどんどん短縮して欲しい
- Velocityを表現
他サービスで似たようなシンボルを使っている事があるため質感を持たせることを意識しました。
完成したロゴについて
完成したSRE as a Serviceのロゴは、以下の要素で構成されています:
- シンボルマーク:ダッシュ板をイメージした右向きの矢印形状で、Velocityと加速を表現
- ロゴタイプ:レーシングサーキットをイメージした流線的なフォントで、信頼性とスピード感を両立
- カラー:ライトブルーから紫へのグラデーションで、技術的で現代的な印象を演出
ロゴの活用場面
ロゴが完成してからは、登壇資料やイベントでの広報活動、サービス説明資料、営業資料、ウェブサイトなど、様々な場面で活用されています。ロゴがなかった時代と比べて、視覚的なインパクトと専門性を効果的に伝えられるようになりました。
まとめ
何年もロゴがない状態が続いていたSRE as a Serviceでしたが、登壇やイベントでの広報活動が増える中で、ついにロゴ制作に踏み切りました。代表の高村さんとのヒアリングを通じてサービスのMissionを深掘りし、「DevOpsのフィードバックループが安全に速く回る」というコンセプトを視覚化。社内アンケートを通じて青色を選択し、ダッシュ板とレーシングサーキットをモチーフとしたデザインで、Velocityと信頼性を表現したロゴが完成しました。
結果的に、エンジニアリングサービスらしいギークな雰囲気を醸し出すことができ、様々な場面でサービスの価値を効果的に伝えられるようになったと思います。
最後に宣伝
一つの企業にフォーカスし、現場で生じる開発・運用の課題をダイレクトに改善する SRE as a Service を提供しています。内製化を前提としたSREに関するコンサルテーションとエンジニアリングで、事業成長に必要な仕組みの導入を支援いたします。モニタリングからセキュリティまで、SREの幅広い領域をカバーしているので是非お問い合わせください。
おまけ
ロゴを完成するまでの四苦八苦している様子